同志社大学法科大学院には、アカデミック・アドバイザー制度があります。この制度は、法科大学院を修了した弁護士が、在学生及び修了生を対象に、課外学習指導として、少人数ゼミを実施する制度です。講師となる弁護士は、受験と実務の両方を経験した立場から学生を指導して、正課授業の理解を深め、学生の基礎学力向上を図ります。１Lと２Lでは基礎学力ゼミ、３Lと修了生では事例演習ゼミ、休暇期間中には選択科目ゼミが開講され、学生の得意不得意に応じて自由に受講できます。  私は、アカデミック・アドバイザーとして、２L、３L、修了生を対象に民事訴訟法のゼミを担当しています。私のゼミでは、事例問題を検討してもらい、なぜそのように考えたのか思考過程を確認し、どのように文章表現すれば伝わるか指導します。条文や判例の解説だけでなく、合格体験や失敗体験を踏まえたノウハウや、弁護士実務を紹介して、正しい勉強の方向性を示し、法律学習のコンパスになるゼミを実施しています。学生からの個別相談にも応じて、受験生活の悩みも一緒に共有して、司法試験合格を目指します。  同志社大学法科大学院は、このようなアカデミック・アドバイザー制度を設けて、学生１人１人を大切にして、最大限のサポートをします。この制度が有効に活用されて、学生１人１人が志を実現できることを願っています。