教員1人あたりの学生数は、約4.5人です。学生一人ひとりを丁寧に指導します。
双方向授業の密度を高めるために、基本科目の演習・総合演習を原則として1クラス約10~15人で運用します。個々の学生の理解度を把握しながら、授業を進めます。
学生の習熟度に応じてきめ細やかな指導を実現するために、基本科目の演習では、“Aクラス”(修了直後の司法試験に上位で合格できる学力を練成するクラス)と、“通常クラス”(基礎学力を確認しつつ確実に司法試験に合格できる学力を練成するクラス)を設けています。
学生の選択により、年度ごとに、または在学期間中を通しての指導教授を定めることができます。定期的に面談して学修状況を確認し、学習上必要な助言を与えます。
全ての専任教員は、学生からの質問を受け付けるために、オフィスアワーを設定しています。授業時の疑問はもちろんのこと、日々の学習上生じた疑問にも丁寧に答えます。毎週のように多数の質問を受ける教員の中には、指導学生または担当科目の受講者などに対する学修支援の一環として、学習指導の時間を設け、一定の曜日・講時に継続的に質問を受け、学修状況を点検するなど、自主学習をさらに手厚く支援しています。
AAは、若手弁護士による授業外における学修支援の制度です。必修科目の開講に合わせて設置されるゼミ形式で、その多くは本研究科の修了生です。授業担当教員と緊密に連携し、必修科目の授業進度に合わせ、その科目の攻略に直結する重点項目を、実務家としての視点を加えて分かりやすく解説します。また、教員の指定した復習課題の到達度を受講者と共に確かめます。
北京五輪銀メダリスト朝原宣治氏は、「① 素直に指導を聞き入れない者は伸びない。 ② 技術が先行し基本を疎かにすると、途中で進歩が止まる。③ 伸びない時期は次に繋がる重要なステップである。」旨の発言をされています。このことは、法律学を学ぶ者にとっても、何ら異なるところはありません。
本法科大学院は、学生自身の努力と教員の熱意ある指導により、毎年のように、司法試験上位合格者を輩出しています。皆さんは、経験豊かな教員の指導を受けて、表層的な理解にとどまることなく、真の理解に到達すべく、着実に歩を進めてください。私も、法律実務家としての経験と法学教育の経験を活かし、シニア・アカデミック・アドバイザーとして、微力ながら、皆さんの刑事法を中心とする学習の支援とキャリア支援に尽力する所存でおります。
皆さんが、本法科大学院において、弛まぬ努力を続けられ、司法試験最終合格という当面の目的を達成されることを願って已みません。