同志社大学法科大学院

入試情報

在校生・修了生の声

座談会

法学未修者の1年目を振り返って

藤原晃大さん

法学未修者2年次 同志社大学法学部早期卒業

成富希さん

法学未修者2年次 同志社大学法学部卒業

西俣結貴さん

法学未修者2年次 同志社大学法学部早期卒業

司会:入学してから1年間いかがでしたか。

成富勉強していて楽しかったです。授業後やメールで質問すると先生から丁寧に答えて頂けますし、友達と一緒に議論しながら勉強できて、とても充実しています。

西俣学部時代に法律科目をほとんど履修してこなかったのですが、丁寧にサポートして頂き、大変ありがたく思っています。

藤原私は早期卒業生なのですが、未修で入学して基礎から積み上げていこうと考えて入学しました。密度の高い授業を受けてなおかつ奨学金もありますので、すごく充実した日々を送れています。

司会:学生どうしのつながりはどうですか。

成富横のつながりでは、2、3人で期末テストや中間テストを解いたり、夏休み中に司法試験を解いています。縦のつながりでは、合格者ゼミで司法試験の答案添削をして頂き、とても助かりました。

藤原授業の話以外でも雑談みたいな感じで話し合ったり、和気あいあいとやれています。

司会:設備についてはいかがでしょうか。

西俣自習室で1人1席与えられているので、大変活用しています。また、事務室前に過去問が一式揃っていますので、試験対策もやりやすいです。

成富Wi-Fiも良くつながります。また、自習室からすぐの場所に図書室があり、移動がとても楽です。

藤原寒梅館全体がきれいで機能的だと思います。

司会:期末試験対策はどうしましたか。

西俣論文試験では、レジメとか基本書の内容を自分なりにまとめつつ、過去問を確認していました。短答試験では、受講していた基礎演習科目が役立ちました。

成富教科書とかレジメの内容を自分なりにまとめて復習して、試験の1ヶ月ぐらい前に過去問を友人と解きました。短答対策では、TKCで短答問題を解いたりもしました。

司会:良かった授業を教えてください。

西俣佐久間先生の民法講義は、抽象的な概念から具体的な設例にかけて質問を受けながら回答していくのですが、予習段階で考えていたことと別の角度から質問を受けたりして、思考能力を鍛えられました。

成富十河先生の刑法講義Ⅰは、頭の中で混乱していたところをきれいに整理してくださる授業で、とても分かりやすかったです。

司会:選択科目はいかがですか。

西俣浅野先生の法情報調査・文書作成入門では、判例の調べ方などの基本的な作法から教えていただき、ほぼ純粋未修の私にとって役立ちました。

成富マルチュケ先生の外国法実地研修はオンラインになったことで、ヨーロッパのリアルな実務についてフランクに聞けて楽しかったです。

藤原選択科目は全体の関係で学生の負担にならないように、バランスがとれていると思います。

司会:同志社大学法科大学院の魅力は何ですか。

成富学習環境が充実しています。授業が素晴らしいですし、設備も揃っていますし、学習指導とかAAゼミなども色々用意されています。合格者ゼミなどで知り合った先輩からアドバイスも頂けます。

藤原勉強のために閉じ込められているという感じではなく、すごく雰囲気がいい中で勉強できています。

法学既修者の1年目を振り返って

磯部真琴さん

法学既修者2年次 名古屋大学法学部卒業

都竹歩佳さん

法学既修者2年次 同志社大学法学部早期卒業

山本裕貴さん

法学既修者2年次 京都大学法学部卒業

司会:同志社法科大学院での学習について教えてください。

磯部在学中受験のクラスで入学していきなり演習授業を受けるのは不安も少しあったけど、7法を常に触れられる機会があるというのは、すごく良かったなと思っています。他の人も一緒に次の7月で受験するということを授業のときにふと感じることがあり、プレッシャーにもなるんですけど、自分のモチベーションにもなっています。

都竹私も在学中受験のクラスで下4法に関しては前倒しで春学期から始まっていたので、大変ではあったんですけど、早く知識を得ることができるので、自分で司法試験の過去問を解いていくのも着手しやすかったし、早め早めにインプットができるという点がメリットかなと思います。

山本僕の場合は時間をかけて着実に司法試験に向けた実力を涵養していこうかなという気持ちで入ったのですが、サポートが手厚いというか、授業では双方向で意見を交わす中で、どこが分かっているか、分かってないかを自分で自覚できるような形になっていて、授業外でも学習指導で生徒がつまずきやすいところを補足してもらえたり、バックアップの体制がここまで整っているとは正直思っていませんでした。

司会:印象に残っている授業はありますか。

磯部佐久間先生の授業は、予習の段階でよく分からなかったところとか、基礎的な質問だけどレジメに載ってない質問でつまずいたときに、何でつまずいているかをすぐに分かってくださって、どうやって考えていったらいいかというプロセスをとても分かりやすく説明してくださったので、すごく復習のときにも役だっています。

都竹民事訴訟実務の基礎とか民法もいつも弁護士の先生が教えてくださり、実務の話も聞けることで、今勉強していることが実務で役に立つということを実感できてモチベーションにつながっています。勉強のメリハリをつける上でも、ここは実務でもよく出てくるから重点的に勉強しようと思えるところがいいと思います。

山本刑法の十河先生の授業は、十河先生の本を読んで一通りの知識はあるかなと思っていても、実際に授業を受けてみると、説によって差が出る論点や学生の間違いやすい点などを指摘されながら、本を書かれている先生の立場で授業を進めていただけるので、あとは自分で復習すれば、実際に答案にどう落とし込むのかというところまで身につけることができるようになっていると思います。

司会:AAゼミや修了生ゼミは活用していますか。

磯部久保先生の行政法のAAゼミに参加したんですけど、事例問題を解く時に最初に何を見てとか、答案を書き出すまでの考え方も詳しく教えてくださって、個別法の読み方も注意するところとか、どういうときに問題文の他のところと照らし合わせて確認したらいいかということも詳しいレジメと一緒に解説してくださったのが良かったなと思っています。

都竹修了生ゼミでは、問題文を読むときのコツとか、問題文にこういう文言があったら、こういう論点を結びつけるんだと教えてもらったので、授業で習ったこと、インプットした内容を、答案にどう落とし込んでいくかを知ることができました。

山本憲法のAAゼミは、授業で扱った判例を答案の上ではどういうふうに活用していくかを教えてくださって、毎回答案を見てくださるという点で、授業や期末試験、司法試験に結びつく勉強ができた点がすごく良かったなと思います

法学既修者の2年間を振り返って

手仲希さん

法学既修者修了生 同志社大学法学部早期卒業

尾崎佳奈子さん

法学既修者修了生 龍谷大学法学部卒業

竹谷奈菜さん

法学既修者修了生 同志社大学法学部早期卒業

司会:2年間を振り返られてどんな思いを持っていますか。

竹谷最初より勉強に対するモチベーションが上がったと思っています。先生との距離が近くてすぐ質問できたりとかするので、目標を立てやすくなりました。

手仲学部生のときは、あまり答案の書き方を意識した勉強がなかったと思うんですけど、ロースクールに入ってから、授業も答案作成を意識しているし、課外では起案の機会があり添削してもらえるので、指針が立ちやすい。実際に予備試験にも役立ちました。

尾崎大学のときに周りに司法試験を目指す友達がいなかったので、ローに入って同じ目標に向かう人がいて、勉強を一緒にできました。

司会:同志社ロースクールに入って一番良かったことは。

竹谷自習室で勉強していて分からないこととかあったときに、すぐ上の階に行って先生がいたら、一瞬で教えてもらえるというところです。

手仲弁護士の先生が、実務も交えた話をしてくれて、現在先端的な分野で問題となっていることが、今授業でやっている内容にこんなふうに関連しているんだよ的な話を教えてもらったので、知的好奇心が湧きました。

尾崎課外で起案を見てもらえること、添削してもらえるのは大きかったです。先生方の学習指導も手厚く見てもらえました。

司会:竹谷さんと手中さんは早期卒業ですね。

竹谷1年短縮できて、早く司法試験を受けられることはよかったと思いますし、最初に入学したときにはついていけるかと思ったんですけど、たくさんの予習をこなして、勉強していくうちに、ついていけるようになったと思います。

手仲1年間の大学の学費を安くしてプラス特待で入ったら、他の大学に行くより経済的だというのが入学したきっかけになりました。

司会:勉強の仕方は変わりましたか。

尾崎ローに入るまで、予備校を使って勉強していたんですけど、論証だけを覚えていたのが、判例をどう理解するのかと合わせて論証とあてはめを勉強するようになったのが、変わったことです。予習も効率的にできるようになりました。

竹谷時間の使い方が変わりました。予習があるので、規則正しく勉強できるようになったと思います。予習と復習が分かれているレジュメで勉強しました。

手仲ロースクールでのソクラティックメソッドで、自分の考えを法律とか学説とかに基づいて言えるようになったというのが一つあるかもしれません。

司会:京大の民事法文書作成はどうでしたか

手仲民法の問題は難しかったですが、同志社の学生でも普通に解いている人もいて、自分のレベルを実感し、勉強の動機になりました。奥が深い問題が多くためになりました。

尾崎期末試験と違って、範囲が限定されていないので、本当に自分が持っている知識が問われました。いい経験でした。

司会:AAゼミは利用されましたか。

竹谷ローの先生とは違う観点で、ここまで書いていたらこれだけ点数がもらえるとか具体的な目線で添削とかしてくださるので、いいなと思いました。

尾崎私は、3Lの夏休みに、ペースメーカーとしてもAAゼミの起案と解説を利用しました。

司会:パンフを読まれている方へのメッセージをお願いします

竹谷メールでも研究室にうかがってもすぐ先生に質問できるロースクールは、ずっと一人で悩まないですむところがいいところです。

手仲同志社ローに入ったら、授業を通して、その予習復習、期末試験の対策でどんどんと実力が上がっていきます。

尾崎長時間過ごすので、自習室や施設のきれいさも大事です。駅から近いのも便利です。今年の先輩たちの合格をみて、授業をちゃんと自分のものにできていれば合格できるんだなと実感しました。皆さんもそれを信じて入学し、頑張ってください。

司会:みなさんの履修した選択科目について教えてください。

竹谷中西先生の倒産法です。レジュメがまとまっていて、役に立ちました。最初の方は基本的な論点や事例からはじめて、後の方になると司法試験レベルの高度な論点が出てきました。授業中はその全部の論点を解説してくださったので、すごく分かりやすくて。司法試験レベルの問題はこのようなものかということも分かったのでよかったなと思います。

手仲僕は知財です。著作権、特許法どちらも弁護士の先生に教えていただきました。特に前期の方で特許法を担当されていた先生は、判例百選を基本として授業をしてくれて、プラス弁護士としての実務についてもしゃべってくれるので授業も楽しかったです。判例百選をとりあげていってもらうと、司法試験の対策にも役に立つのでちょうどいい感じでした。

尾崎環境法を選択して、基礎知識は越智先生で、総合演習は島村先生に教わりました。行政法と民法を使って解く問題が多いので、選択科目としてコスパがよいです。越智先生は、環境法がないと地球が駄目になっていくので、本当に大事な法なんだと言われていました。今、SDGsとか言われていることもあるし、私としてはお勧め科目です。

信託法

信託法を学んで

伊藤紘哉さん

法学既修者修了生 同志社大学法学部卒業

ロースクールに入る前は、信託の仕組みも知りませんでした。
信託は、委託者が信託目的を設定し、委託者から受託者へ財産が移転され、受託者から受益者に利益を交付する、という仕組みです。
信託法の講義では、なぜ贈与ではなく信託を活用するのかなど、その利用例を学べます。また、受託者は、委託者から預かった財産を運用するのですが、その際に課される信託特有の分別管理義務など、他の法律科目では出てこない内容も学べます。
担当の先生は、講義後でも学生の質問に懇切丁寧に応えてくれますし、私が受講していたときには、ゲストスピーカーの方から、信託の活用方法の奥深いお話を聞けました。
自分や他人の財産をどうやって使っていこうか、その創造力を高めることができて、将来やりたいことが増えて、人生が楽しくなりそうです。
信託法の講義は、同志社ローじゃなければ学べないですし、自分の進路の選択肢が増えるきっかけにもなると思います。

履修モデル

楠本有希恵さん

法学未修者 京都女子大学法学部卒業

未修1年次は、基礎科目の履修が中心となっており、ここで法律の基礎知識を習得することになります。2年次からは、演習科目等を通して1年次で学んだ内容の理解をさらに深めていきます。3年次では、総合演習科目も開講されますので、自分の学習状況に応じて総合演習を履修することが可能です。
 2年次までは必修科目が大半を占めますが、3年次では選択科目の選択の幅が広がるため、自分の興味に沿った科目を受講することができます。また、開講期間中は必修科目に集中するために、長期休みに開講される科目を積極的に受講するようにしました。
1年次では講義と並行して基礎演習を受講することで、問題の演習を通して講義で学んだ基礎知識をより身に着けることができます。また、刑事模擬裁判では、模擬裁判を通して基本書を読むだけではイメージしづらい訴訟手続の流れを学べました。
外国法実地研修では、外国の先生および実務家の方からお話を聞く機会があり、日本の法制度と比較することでとても刺激になりました。また、エクスターンシップⅠでは、自分の担当弁護士のもとで、実際の法律事務所に赴いて法律を学ぶことができます。



甲斐夏子さん

法学既修者 京都大学法学部卒業

既習1年次には必修の演習科目や法曹基礎科目がメインとなります。演習科目の予習・復習、期末試験の受験を通じて、司法試験に必要な基礎知識を習得することができます。科目の選択の余地は少ないですが、気分転換のためと次年度に余裕を持たせるため、既習1年次で履修可能な選択科目で自身の関心のあるものはできる限り履修するようにしていました。長期休暇には外国法実地研修やアジア法Ⅱを通して国際的な視野を養うことができました。
 既習2年次には、選択可能な科目の幅が広がります。私は主に総合演習科目を履修し答案作成力の向上を図りました。総合演習は、司法試験レベルの事例問題に毎週触れることで勉強のペースメーカーとなります。また、教授から解法について助言をいただけるので非常に実践的です。実務科目や展開・先端科目は、自己の関心に沿って履修することで、実務への知見を深めることができ刺激になります。
 既習1年次の終わりから2年次にかけて履修できるエクスターンシップでは、日々の法科大学院での学びが実務に直結していることを体感することができます。その後の学習においても、基本書等の記載を具体的にイメージできるようになるなど、大いに役立ちました。

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