こちらに共通ヘッダが追加されます。
トップページ > 第6回法科大学院講演会

第6回法科大学院講演会

    司法研究科は、1月14日、山口厚東京大学法学部教授をお迎えし、「過失犯をめぐる諸問題」と題して講演会を開催した。当日は、定員約150人の会場に入りきらないほどの多数の参加者があった。
    講演では、「刑法上の過失が認められるためには行為者が何をどの程度予見できたことが必要か」「自動車事故における運転手の過失と火災事故等における建物管理者の過失とでは実務上異なる裁判基準が用いられているのではないか」といった点について、具体例を挙げながら分かりやすく解説された。
    参加者のほとんどは司法研究科の学生であったが、皆、普段の講義同様あるいはそれ以上に真剣に講演を聴いていた。刑法学界の議論をリードしてきた山口教授が、過失犯に関してどのような問題意識を持たれているのかを講演を通して知ることができたことが、一番の収穫であった。