第4回法科大学院講演会 第3回法学部講演会
2005年11月30日、佐々木茂美判事(京都家庭裁判所長)をお招きし、田井義信法科大学院教授の司会の下、寒梅館で「法曹をめざす人達へ」と題して講演会が開催された。
佐々木判事は、これまで携わった刑事裁判を参考に、事実認定の重要性を訴えられた。その事実認定の中に裁判官として「発見の喜び」があるとおっしゃっていたのが大変印象的であった。また、家庭裁判所の仕事に関して、「地裁は過去を裁くが、家裁は当事者の未来を創るところである」と指摘された点などは、法曹をめざす学生にとって、将来を具体的にイメージする契機になったのではないか。
最後に学生にむけて「法律一辺倒ではなく、視野を広げて欲しい」との提言があった。常日頃、法律解釈を中心に勉強している学生にとって、今後の勉学態度について大変参考になった。
多忙・激務の間を縫って、本学学生のために貴重なお話をしてくださった佐々木判事に、心からお礼申しあげます。