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第3回法科大学院講演会

    10月14日、川村俊明弁護士(前大阪弁護士会副会長)をお招きし、田井義信・本学法科大学院教授の司会の下、寒梅館で「第3回法科大学院講演会―弁護士会の組織と活動について」が開催された。
    法曹を志す学生にとって、個々の弁護士活動は少しは想像力が働くが、弁護士会(全国で総会員数2万2千人余り)の具体的活動となると知らないことばかりで、思いのほか新鮮に響いたようである。とりわけ、各地方弁護士会の役員が無給奉仕であることなどは、「社会正義の実現」(弁護士法1条1項)という使命の全うが決して平坦な道でないことを思い知らされた。
    また、三大都市圏(特に東京)への弁護士集中、紛議・懲戒委員会での審議件数増加傾向、弁護士過疎地域への若手弁護士派遣事業などの問題点に関しては、学生からの質問も相次ぎ、将来を具体的にイメージする契機になった。
    多忙な業務の合間を縫って、本学学生のために貴重な情報を提供してくださった川村弁護士に、心から感謝申しあげたい。