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法科大学院開設記念行事

   第一回法科大学院講演会として、5月13日にグイド・カラブレイジ米国控訴審裁判所判事(前イェール大学ロースクール学長)に「ロースクール教育を見る:内からの目、外からの目」という演題で講演いただいた。米国における「法と経済学」の創始者的地位にある同氏は、法学を経済学その他の分野と有機的に結合させて教育するアプローチを力説された。引き続いて、英国バーミンガム大学前法学部長のイブリン・エリス教授がイギリスの法学教育の特色と問題点を多角的に論じられた。講演会の後は立食パーティーが開かれ、多くの学生が両講演者と身近に会食を楽しんだ。
   5月29日には、開設記念式・記念講演会が寒梅館ハーディーホールで盛大にとり行われた。式典では、八田英二学長の式辞、深田三徳司法研究科長の設立経過報告に続き、大山隆司京都地方裁判所所長、五島幸雄京都地方検察庁検事正、彦惣弘京都弁護士会会長(森田雅文副会長代読)、川端伸也岡山地方検察庁検事正(法学部卒業生代表)から祝辞をいただいた。また、混声合唱団こまくさによる合唱が式典に花を添えた。
   開設記念講演では、まずアントニン・スカリア米国最高裁判所判事に「ロースクールの役割と法学教育の意味」という演題で講演いただいた。基幹科目の教育の重要性を強調されたほか、カラブレイジ判事とは対照的に、法学と他の科目を分けて教えるアプローチを支持された。次いで、本学客員フェローであるメルビン・アイゼンバーグ教授(カリフォルニア大学バークレー校)が「最近の米国におけるコーポレート・ガバナンスの展開」という演題で講演された。コーポレート・ガバナンスの世界的権威者である同氏の講演は、わが国の法制度にとっても貴重な提言を含んでいた。