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法科大学院第4回講演会 第5回法学部講演会

   1月11日、佐藤幸治氏(法科大学院協会理事長代行、近畿大学法科大学院長)をお招きし、「司法制度改革と法科大学院」と題して、法科大学院第4回講演会・第5回法学部講演会が、寒梅館ハーディーホールで開催された。
   佐藤氏は、司法制度改革審議会会長として司法制度改革・法科大学院創設に多大な貢献をされてきた。今回の講演では、そうしたさまざまな経験をも踏まえ、また、憲法学者としての視点から、司法制度改革の意味と法科大学院のあり方について熱く語られた。われわれがめざす「自律的な個人を基礎にした自由で公正な社会」を築くためには、国会・内閣という「政治のフォーラム」とともに「法原理のフォーラム」としての裁判所・司法部門が十分にその機能を発揮することのできるよう条件整備を行う必要があり、現在進行中の司法制度改革は、その意味で極めて重要であることを力説された(詳細は、「司法制度改革審議会意見書―21世紀の日本を支える司法制度―」〔2001年6月12日〕http://www.kantei.go.jp/jp/sihouseido/report/ikensyo/index.html参照)。
   最後に、司法制度改革の現実化への三本柱の一つである「法科大学院における教育・研究」の充実の重要性について言及され、「理性」とともに「パッション」をあわせ持った法曹をめざすようにとの激励の言葉を法科大学院生、法学部生に対して述べられた。一般市民を含め約150人の聴衆が集い、迫力ある講演に真剣に耳を傾けた。