同志社大学法科大学院
9/32

京都大学法科大学院との連携事業■ 単位互換制度に基づき、京都大学法科大学院の基幹科目、実務起案科目を同志社生も受講。■ 京都大学法科大学院との連携事業は、文部科学省の加算プログラムにおいて高く評価。 本研究科は、2015年1月に京都大学法学研究科法曹専攻との間で単位互換に関する協定を締結し、同年4月から相互に受講生を受け入れています。これにより本研究科生は、京都大学において開講される科目のうち提供された科目を受講し、成績評価を受けて、該当する本学の開講科目の単位を修得することができます。基幹科目では、京都大学で開講される公法総合1・刑法総合2・商法総合1・民事訴訟法総合1および2の各科目を、それぞれ本学で開講される行政法演習I・刑法演習II、商法演習、民事訴訟法演習IおよびIIに読み替えることができます。選択科目では、京都大学で開講される国際法1および2を受講することができます。 2016年度から単位互換科目に加えられた民事法文書作成は、本学で開講されるH群実務関連科目の法律実務演習(民事法)の単位に充当されます。長文の事案をもとに、弁護士または裁判官の立場からの起案を行い、弁護士による添削指導を受ける実践的な実務科目として好評です。京都大学の受講者に混じって講評を聴き、京都大学の受講者に引けをとらない優秀起案が毎年京都大学側によって選ばれ、全受講者の閲覧に供されており、各自の蓄えた実力を他校生と比較して実感できる貴重な機会になっています。本研究科は民事法文書作成の履修を強く推奨しており、3年次生の大半がこの科目を履修しています。 本研究科生に、単位互換制度の満足度を尋ねたアンケートによれば、受講者の9割以上が、単位互換科目の受講によって学習のモチベーションが高まった、後輩にも勧めたいと回答しています。 また、単位互換制度の教育効果を検証して、連携関係を強化、発展させるために、単位互換に関する協定に基づき、本研究科と京都大学の教員間において教材作成会議を実施し、相互の授業を参観し、単位互換科目については使用教材や期末試験の問題を相互に提供し、意見交換するなどの連携を深めています。 2019年度には、基幹科目に関する連携関係をさらに法学未修者向け教育にも拡大し、教材の相互利用を通じた教育効果の測定や、教授方法の改善にも新たに取り組むことにしています。■ 本研究科生からみた京都大学法科大学院の単位互換科目(2019年度)本研究科の科目行政法演習Ⅰ刑法演習Ⅱ民事訴訟法演習Ⅰ民事訴訟法演習Ⅱ商法演習京都大学の科目公法総合1刑法総合2民事訴訟法総合1民事訴訟法総合2商法総合1国際法Ⅰ国際法Ⅱ 法律実務演習(民事法)国際法1国際法2民事法文書作成本研究科の科目京都大学の科目本研究科における必修科目本研究科における選択必修科目・選択科目■ 京都大学法科大学院単位互換受講生数の推移※2019年度は秋学期科目は受講者数未確定のため、春学期・通年科目のみ掲載公法総合1刑法総合2民事訴訟法総合1民事訴訟法総合2商法総合1国際法1国際法2民事法文書作成2016年度505100212017年度2553410242019年度4未確定未確定250未確定24545431030法律実務演習(民事法)受講のススメ2018年度本科目添削担当弁護士からのメッセージ松田 昌明さん六甲法律事務所 弁護士を本当の意味で体得できているのか、自分の実力を試すよい機会です。京大ロースクールと同じ起案問題を解答し、両校生の起案を読み尽くした先生がなさる解説を京大の教室で聴けますから、京大ロースクール生のレベルを実感するという意味でも貴重な機会です。 幸いなことに、同志社法科大学院と京大ロースクールは、直線距離で2km、市バスで10分かからないような近さです。実務家を目指す方なら、これを受講しないという選択肢はありません。 皆さんの起案を添削するにあたって、私は実務家として求められる基本の能力、すなわち条文の適用(必要な範囲での条文解釈)や法律文書としての論理性に重きをおいています。年4回の起案ではありますが、「皆さんが実務家を目指す上での指針になれば嬉しい」という気持ちを込めて、丁寧に添削・コメントするように心がけています。皆さんの起案をぜひ見せてください。 「こんな授業、私も受けたかった!」 これは、私が初めて起案を添削した時の感想です。京大ロースクールの民事法文書作成を受講できるようになってから3年間添削を担当していますが、この想いは強まるばかりです。 添削する際には、まずは問題事例や講評を読み込んで考えるわけですが、この良質さには驚かされます。私自身、問題を解く側から添削する側にかわって、練れた良い問題を作る難しさを実感しました。最近では実務的な問題事例も世の中には溢れているでしょうが、法律の理解を問われる良質な間題というのは、実は限られています。こういう問題を解ける機会こそ、実は価値があるものです。出される課題は決して難しすぎるわけではなく、皆さんが学んだ理論を使って考えることで結論を出せる問題ばかりです。これがまさに理論を実務へ架橋するということでしょう。基本書等で学んだ基本の理解を実務的に応用できるか、その知識08

元のページ  ../index.html#9

このブックを見る