同志社大学法科大学院
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会社のメンバーとして案件に関われること、それが企業内弁護士の面白さ。 私は積水化学工業株式会社の法務部で企業内弁護士として勤務しており、他部署からの法律相談、訴訟管理・対応、社内規則の管理、紛争予防、社内研修講師などのコンプライアンス啓発業務に関わっています。 企業内弁護士を志望したきっかけは、大学時代に経営学を学んでいたこともあり、企業の中でより事業活動に近いところで働いてみたいと思ったことや、紛争予防業務に興味があったことにあります。 実際に働いてみると、法律相談に対応する際もただ法的に検討を行うだけでなく、どのような対策を社内で実施すべきかを考え、それを実行するなど、単なるアドバイザーというだけではなく会社の一員として案件に関わることに難しさと面白さを感じています。 また、当社は事業者向けの化学製品を取り扱うメーカーでありながら、住宅の製造販売等消費者向け事業も展開するなど、事業分野が広範であるため、多様な案件に関われることにも面白さも感じています。 企業法務でも、法的な問題点を抽出して法律解釈をし、事案の当てはめを行う作業は不可欠ですので、法科大学院で学んだことが日々の業務につながっていると実感しています。企業内弁護士(神戸大学/経営学部 卒業 法学未修者)井筒 里沙さん 積水化学工業株式会社VOICEロースクール時代に養った広い視野が、重責ある裁判官の職務に活きています。 私は2015年1月に裁判官として任用され、現在は二つ目の任地である水戸地方裁判所刑事部において、合議事件の左陪席を務めています。 裁判官は、任官1年目から合議事件の主任を任され、事件の進行方針の検討、判決起案等を行い、合議では裁判長や右陪席と対等な立場で議論することが求められます。これまで民刑両分野の職務を経験しましたが、判断の影響力を想像し、裁判官の職務の重責を感じます。日々、法曹の仕事の奥の深さを痛感し、悩むこともたくさんありますが、充実した日々を送っています。 そのような生活の中で、ロースクールでの学びが法曹としての今の自分の基礎となっていると感じています。担当する事件において、文献や裁判例等の調査を行い、事件の解決の糸口を探っていく過程では、ロースクール時代に身に着けた法的知識や法的思考力が不可欠です。同志社ロースクールは、司法試験合格後を見据えたカリキュラムが充実しています。司法試験の受験中は、目の前の課題や試験勉強に追われがちですが、恵まれた環境を活用し、広い視野を養い、ロースクールでの貴重な日々を大切に過ごして欲しいと思います。裁判官(同志社大学/法学部 卒業 法学既修者)安井 亜季さん 水戸地方裁判所VOICE本研究科で学び、法曹に必要な問題発見・解決能力の基礎を築くことができました。 検事として和歌山地方検察庁で動務しています。犯罪の捜査では取調べを行い、証拠を収集して真相解明に尽力し、適切な処分を決することをめざしています。特に被疑者を逮捕・勾留する身柄事件では、法律上定められた制限時間内に問題を発見し、十分な検討を行い、処分決定をしなければなりません。時間と闘いながら問題発見、調査、解決する能力は本研究科で学ぶ中で身に付けることができました。授業に備えて本を読み、判例を調べ、目標に向けて計画的に勉強を進める中で仲間と議論し、教授や先輩から教示を受けて得た力が現在の仕事の基礎となっています。 起訴した事件については公判活動を行いますが、特に裁判員裁判では、一般人である裁判員の理解を得る必要があります。ここでは、在学中に学んだプレゼンテーション能力が活かされます。双方向、多方向の授業では他人を納得させることができるだけの説明が必要であり、筋道を立てて、わかりやすく説明する力が養われました。これから法曹をめざす方々には、本研究科における充実した環境を是非活用し、新たな一歩を踏み出してほしいと思います。検察官(同志社大学/法学部 卒業 法学未修者)青木 浩子さん 和歌山地方検察庁VOICE06

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