同志社大学法科大学院
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現場の声を反映した消費者契約法改正のため日々真摯に向き合っています。 私は2012年から約5年間京都の御池総合法律事務所に勤務し、消費者問題に取り組んできました。カネボウ白斑被害対策弁護団等のPL法関連事件、携帯電話の解約料条項使用差止請求事件等、大きな訴訟事件の代理人に加わり、活動する中で法律と現実の乖離、社会情勢の変化に対応できていない法律の問題点を強く意識するようになりました。 2017年11月に任期付公務員、内閣府政策企画専門官として消費者庁に赴任しました。自身の体験を活かし、現場での声を反映した消費者契約法の改正を行うためです。赴任してすぐに「消費者契約法の一部を改正する法律案」の立案を担当し、国会での議場対応等をこなしました。法案成立後は、新法の理解を広める啓発活動にも力を入れています。 自分の専門分野を持ち、それを活かせる場を探せば可能性は無限大に広がります。私が消費者問題に関心を持った原点は、エクスターンシップでの体験でした。きっかけは人それぞれですが、同志社大学が提供するプログラムには、自分の可能性を広げてくれるものが数多く存在します。丁寧なご指導により、様々な経験をさせていただいた同志社大学には今でも深く感謝しています。弁護士・国家公務員(大阪大学/文学部 卒業 法学既修者)志部 淳之介さん 消費者庁 政策企画専門官VOICE中国・台湾での執務経験を活かし、国内案件、国際案件を広く扱う。 2016年から1年間、上海市の錦天城律師事務所と台北市の大成台湾律師事務所で半年ずつ執務。帰国後、2017年5月に事務所のパートナー弁護士に就任し、現在は東京オフィスで執務しています。クライアントが中国に進出し、中華圏の相談が増えてきたので、現地で執務の経験を積むことにしました。自分の足で執務先を探し、素晴らしい研鑽の機会を得ました。 中華圏案件では日本企業の中華圏への進出、撤退、法令調査のほか、契約書作成、中華圏企業の日本での合弁契約、法律意見書提供、紛争解決などを取り扱っています。加えて、ベンチャー企業(ビッグデータ、シェアリング、ゲーム、地方創生等)の国内案件も受任しています。 クライアントは事前調査をしてから依頼されるので、法律知識を提供するだけでは不十分です。法律をどう使うかという発想力、提案力と対応のスピードが求められます。法科大学院で学んだコーポレート・ファイナンスや銀行取引法は、実務で生じている経済事象をベースに既存の法律をどう運用すべきかを議論する有益な機会でした。同志社大学法科大学院を積極的に活用し、自分で考える基礎体力を磨いて、各自の目標を達成して頂ければと思います。弁護士(同志社大学/法学部 卒業 法学既修者)岸野 祐樹さん 弁護士法人 権藤・黒田・岸野法律事務所VOICE法科大学院での学びに触発され、国賠訴訟の弁護団として活躍。 私は中学3年生の時から、被害を受けて苦しんでいる人の手助けができる弁護士になりたいと考えていました。同志社大学法科大学院に在学中、「戦後日本における社会変動と法」という授業を受講。ハンセン病国賠訴訟や水俣病訴訟、えん罪事件など、戦後に生じた社会問題に実際に関与した弁護士の話を伺い、弁護士が果たした役割や思いを学ばせて頂きました。被害者の人生が踏みにじられる様を伺い、授業の間涙が止まらないこともありました。 この学びをきっかけに、私は薬害肝炎訴訟や筑豊じん肺訴訟などに中心的に関わった弁護士が多数所属する事務所を志望し、その一員となることができました。現在は、B型肝炎訴訟、薬害HPV訴訟弁護団の末席に加えて頂き、一人でも多くの被害者の被害回復に助力できればと活動しています。 市民の方々から日々相談いただく日常生活上の紛争に際しても、事実関係が整理されておらず、証拠も乏しいことがほとんどで、主張の組み立てには柔軟な発想、緻密な検討が必要となります。同志社での学びは新しい課題への挑戦が求められる実務において、根のような強い力を与えてくれているように思います。弁護士(九州大学/法学部 卒業 法学既修者)井上 茉彩さん ちくし法律事務所VOICE地域に、世界に、「幅広く活躍する修了生」05

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