同志社大学法科大学院
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他学部生、社会人のみならず、早期卒業生・飛び入学生・外国人留学生の受入れにも実績あり法曹への多様な入口同志社から「海外留学」へ / 法曹への多様な入口 現状では、法科大学院へは、大学の法学部で4年間学んで卒業して進学されるケースが最も多いのですが、多様な経歴、能力を有する方に広く法曹となる途を提供するという、法科大学院による法曹養成制度の理念から、法科大学院は、他学部出身者、社会人経験者、外国人留学生を多数受け入れて、それらの方が法曹資格を取得し活躍されるお手伝いをしてきました。 また、学力の高い方が法科大学院に早く進学して一年でも短期間で法曹資格を得るための制度も整備されつつあります。早期卒業制度に基づく、法学部3年+法科大学院2年での司法試験受験資格を得させることについては、本研究科は本学法学部と密接に連携して、他大学に先駆けて本格的に導入しており、その実績は文部科学省の評価制度においても高く評価されています。 本学法学部の早期卒業制度において卒業必要単位数の修得と一定基準以上の成績が早期卒業の要件とされているとともに、本研究科への進学を希望する早期卒業予定者に対しては、法学部在学中に法学部の早期卒業指導教員による指導と本研究科の教員による助言を行い、法科大学院入学後も本研究科の教員による指導と法学部の早期卒業指導教員による助言を行い、同一の教育方針と環境のもとで一貫教育により学力の向上を目指しています。この制度によって、本学法学部と本研究科の緊密な協力のもと、実質的に5年間での司法試験受験資格取得が可能となります。 2015年度には2名、2016年度には8名、2017年度には7名、さらに2018年度は9名、2019年度は14名の早期卒業者が本学法学部より本研究科に入学しました。2019年度には14名が早期卒業制度を利用して入学しましたTOPICS株式会社イシダ立命館大学/理工学部 卒業同志社大学大学院司法研究科 修了吉村 雅人さん  私は、京都の計量包装システムメーカーである株式会社イシダに、企業内弁護士として勤務しています。社内弁理士として、弁護士の先生方と関わっていく中で、法曹を目指すに至りました。幸い、社長をはじめ経営者の方々が法科大学院でのキャリアアップに理解を示してくださり、同志社大学法科大学院で2年間学ぶことができました。月1回の報告を除き、基本的に出社は免除されていましたが、課題に追われる中で時間を見つけて業務メールを確認する等、多忙ながらも非常に充実した大学院生活でした。私が弁護士資格を取得したのを機に法務・知的財産室が設立され、社内のコンプライアンス意識の向上とリスクマネジメント体制の構築をダイナミックに体験できました。現在は執行役員として、法務・知的財産室をはじめ、規格・環境管理室、貿易業務管理室、安全保障貿易管理室の4つの部署を担当しています。 当社には、「取引」に関連する業務と「ものづくり」に関連する業務があります。前者は、商談のための売買・請負契約書の作成、法令に関する相談対応、代金回収のアドバイス等です。後者は、共同開発・製造委託契約書の作成、取説のチェック、コンプライアンス対応等です。海外グループ会社も含めた法務研修の立案・実施、リスクマネジメント体制・仕組み作り等の予防法務的な業務もあり、役員会では法的意見を求められます。トラブルが係争に発展した際には、先頭に立って対応方針の立案・上申、社内資料の取りまとめ等を行い、顧問弁護士をはじめ社外の専門家と連携して解決に当たります。 企業内弁護士は、「取引」や「ものづくり」の上流から下流まで、全てのフェーズに関わることができます。自分が深く関わった製品が世に出て、お客様に喜んでいただける、それを間近で見守りサポートできることが企業内弁護士の醍醐味です。企業内弁護士への期待がますます高まるのを実感しながら日々の業務に取り組んでいます。会社を休職して法科大学院に進学。修習後復職し、企業法務を統括する。企業内弁護士弁護士法人 大西総合法律事務所同志社大学/法学部 中退同志社大学大学院司法研究科 修了高岡 隼人さん  私は、2014年3月に同志社大学法学部法律学科を中退し、同年4月に同志社大学法科大学院既修者コースに入学した後、2016年3月に同コースを修了しました。同年に司法試験に合格し、司法修習を経て、2017年12月に弁護士としての人生をスタートさせました。ロースクールには、飛び入学の制度を利用して入学したため、大学を4年通って卒業してから進学された方達と比べると、1年ないし2年早く実務家としてのスタートを切ったことになります。 早期卒業、飛び入学のメリットは、通常のルートよりも司法試験受験資格を早く得られるということが挙げられます。確かにそのことが最大のメリットであるように思われますが、受験資格は、予備試験に合格することによっても得ることができます。予備試験はあくまで一発勝負の試験であり、不確実な要素があるという違いがありますが、ロースクールへ早い段階で進学することのメリットは、本質的には、質の高い学習環境に早い段階から身を置くことができるという点にあると思います。4年間しっかりと学習してからでないと授業についていけないのではないかという不安があるかもしれません。しかし、同志社大学ロースクールは、少人数教育を実施しており、教員との距離も近いことから、密度の高い学習をすることができますし、熱意をもって取り組めば、実のあるロースクール生活を送ることができるでしょう。 早期卒業と飛び入学とでは、学部の学位を得て進学するか否かという違いがあります。早期卒業の場合、経歴としても、大学を卒業した扱いとなりますが、飛び入学の場合は、大学を退学して進学することになります。私は、飛び入学の制度を利用して進学しましたから、大学は中退という扱いになります。中退という扱いに不安を覚える方がいるかもしれませんが、今ではロースクールにおいても早期卒業の制度を利用することができます。また、飛び入学であったとしても、修了してしまえば、学部卒業を経てロースクールを修了した人と経歴に特に変わりはありません。大学を3年で終えて進学しようというガッツのある方ならば、きっと修了することができると思います。皆さんがこのような制度を積極的に活用して充実したロースクール生活を送り、各方面で活躍されることを願っております。飛び入学により、学部3年+法科大学院2年で司法試験合格!弁護士24

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