同志社大学法科大学院
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F群外国法科目選択必修2単位以上(G群と合わせて選択必修6単位以上) F群科目として、アメリカ法、EU法、アジア法などの諸外国の法制度や法解釈に関する科目(選択科目)を置く。国際的な法的紛争に的確に対応できるような外国法の知識を修得するとともに、外国の実務家と対等に問題解決にあたることができる技能を修得することを到達目標とする。(知能・技能/主体性・多様性・協働性)国際的視野と判断力をもつ法律家の養成入れられました。従って、外国法を学ぶことは、日本法を別の角度から見ることになり、日本法に対する理解が一層深くなる効果もあります。また、比較法は紛争の防止および解決の様々なモデルを提示することにより、「解決法の引き出し」を広げ、豊かにします。そして、日本法の条文解釈だけでは得られない「より良い解決」を示唆します。 ロースクールを修了して、法律実務家として活躍するようになった際には、目下の業務以外の勉強をする余裕がなくなることがよくあります。そこで、在学中になるべく多くの外国法科目を受講の選択肢として提供することが本研究科の方針です。 国際取引関係はもちろん、外国への転勤、海外留学、国際結婚と離婚などにおいても、日本における家庭と個人の生活の国際化が進むにつれて、一般的な法律問題でも国境をまたがる事例が増えてきました。そのため、企業法務や渉外弁護士はもちろんですが、いわゆる「町の法律家」こそ、外国法に関する基礎知識が必要不可欠な時代になりました。 しかも、国際的な法律家に求められるのは諸外国の法令の内容といった単純な知識ではありません。むしろ、他国の弁護士の思考法を理解し、彼らとうまくコミュニケーションをとりながら業務に携わることや、日本の制度との違いを理解した上で、依頼人が抱えている渉外問題に海外でも通用する解決策を提示することなど、もっと多様で、かつ奥の深いスキルが必要です。 本研究科は同志社大学の創設者新島襄の影響もあり、「国際主義」を教育理念の一つとしています。そのため、外国法・比較法を重視し、アメリカ法、アジア法、EU法の授業を常設するとともに、海外インターンシップや外国法実地研修プログラム(16ページを参照)に加えて、ゲストレクチャーや外国のロースクールとの提携により、学生が在学中に、そして修了後も外国法の理論と実務を経験できる機会の充実に努めてきました。また、ミシガン州立大学ロースクールとのダブルディグリープログラム(23ページを参照)のための科目である「外国法特別セミナー」(ブリッジプログラム)を開講しました。この「外国法特別セミナー」はミシガン州立大学ロースクールから派遣された教員が夏休み・春休みの期間に実施する集中講義で、本格的な米国ロースクールの授業になっています。(ミシガン州立大学の都合により、開講しない場合があります。) 昨今の司法試験情勢では、「外国法なんて、勉強したくてもする余裕がない」と思われがちですが、日本法の大部分は欧米等の制度を参考にして取り春学期秋学期アメリカ契約法・英文契約実務EU法①外国法実地研修B海外インターンシップ①②外国法特別セミナー2単位2単位2単位2単位2単位2年次~1年次~1年次~1年次~1年次~選択科目F群1類アメリカン・リーガルシステムアメリカビジネス法EU法②アジア法Ⅰアジア法Ⅱ外国法実地研修A外国法特別セミナー2単位2単位2単位2単位2単位2単位2単位1年次~1年次~1年次~2年次~1年次~1年次~1年次~選択科目F群1類応用ゼミ(外国法)⑨ -比較憲法-2単位1年次~F群2類 応用ゼミ社会に開かれた大学院 ―リカレント教育の取組み2018年末に本大学を本拠として設置された「京都国際調停センター」の発足を記念し、国際メディエーション(調停)トレーニング・プログラムをとり行いました。本研究科の協定校であるペパーダイン(Pepperdine)大学ロースクールのストラウス紛争解決研究所(Straus Institute)から2名の講師をお招きし、ケース・スタディやシミュレーションを通じて、調停人の考え方や手続の進め方、調停の際の当事者としての交渉の進め方などを実践的に指導していただきました。ペパーダイン大学は、全米のロースクール・ランキングを公表しているU.S. News and World Report の紛争解決プログラム(Dispute Resolution Program)部門で、過去13年間で12回、第1位の評価を得ています。ストラウス紛争解決研究所が通常6日以上かけて実施するプログラムを2日間に凝縮して提供し、全国各地から、企業の法務部員や弁護士等、紛争解決に携わる実務家多数の参加を得ました。今後も京都国際調停センターとの連携を深め、渉外法務のリカレント教育に取り組んでいきます。15

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