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2017年度科目案内


刑事法

判例を使いこなす

Q. 司法試験では、どのような能力が問われているのですか?また、その能力を身につけるためには、どのような学習をすればいいのですか?

A.司法試験の刑事系分野では、刑法と刑事手続法に関する正確な知識と理解を有しているか、事案を的確に分析することができるか、法規範を事実に適切に適用することができるかなどが、試されています。こうした能力を身につけるためには、まず基礎学力を固め、その上に応用的、発展的な学習をし、さらに実践的な訓練を行うという段階的な学習をすることが重要です。そこで、本研究科では、刑事法の理論と実務を段階的、体系的に学べるカリキュラムが組まれています。

Q. 具体的にはどのようなカリキュラムなのですか?まず、刑法について教えてください。

A. 刑法のカリキュラムは、以下のとおりです。

【1L】( 法学未修者1年次)
   「刑法講義Ⅰ(総論)」「同Ⅱ(各論)」で、刑法の基礎学力を養成します。また、法学未修者が着実に基礎学力を養えるよう2015年度から「刑法基礎演習Ⅰ」「同Ⅱ」を新設しました。これは、択一問題等を解きながら、上記の「刑法講義Ⅰ(総論)」、「同Ⅱ(各論)」で得た知識や理解の定着を図るものです。

【2L】( 法学未修者2年次、法学既修者1年次)
   「刑法演習Ⅰ」「同Ⅱ」では、基礎知識の確認をした上で、各分野の重要判例を順次取り上げ、その内容を検討します。

【3L】( 法学未修者3年次、法学既修者2年次)
   選択必修科目として、「刑法総合演習」を設置しています。長文の事例問題を検討し、事案分析能力、論点発見能力、文書作成能力を養います。

Q. 刑事訴訟法のカリキュラムは、どうですか?

A.刑事訴訟法のカリキュラムは、以下のとおりです。

【2L】( 法学未修者2年次、法学既修者1年次)
   刑事訴訟法講義(法学既修者の場合、行政法・商法受験型で入学した者のみ)」で、刑事訴訟法の基礎学力の習得を図ります。刑事手続の流れに沿って、刑事手続の仕組みと実際の運用を学びます。
   また、「刑事訴訟法演習Ⅰ」では、「刑事訴訟法講義」で身につけた基礎学力をもとに応用力を養います。判例等を素材とした事例の中から論点を挙げて検討するケース・スタディです。

【3L】( 法学未修者3年次、法学既修者2年次) 
   「刑事訴訟法演習Ⅱ」では、「同Ⅰ」を発展させ、さらに応用力を磨きます。

Q. 選択科目や実務関連科目には、どのような科目がありますか?

A. 各学生が自分の学力に合わせて刑事法を学べるよう、「刑法特講Ⅰ」「同Ⅱ」「刑事訴訟法基礎演習」「刑事訴訟法特講」「捜査・公判法」といった選択科目を設置しています。さらに、一段階上の知見を身につけたいと考える学生には、「クリミナル・ジャスティス・システム」や「刑事政策」も準備しています。
   また、実務関連科目として、「刑事訴訟実務の基礎」「刑事模擬裁判」により、法律実務の基礎だけでなく、法理論が実務上どのように活用されているかを学ぶことができるようにしています。

Q. 事例問題にはどのような対策をとればいいですか?

A. 事例問題では、複雑な事案を適切に分析する力、論点を発見する力、論理的な文章を書く力が求められます。こうした力を養うために、上記の演習科目、選択科目では、長文の事例問題を出題し、各学生から提出されたレポートを添削、返却した上で、事例問題の 解説、講評を行っています。こうした授業形態をとることにより、一人ひとりの学力や理解度に応じた指導が可能となり、学習効果を上げています。
   また、私が強調したいのは、「判例を使いこなす」能力を身につける必要があるということです。

Q. 「判例を使いこなす」とは、どういうことですか?

A.「判例を使いこなす」というのは、様々な事案を判例の立場から解決する能力のことです。司法試験では、判例を正確に理解しているかが試されます。ただ、それは、判例の結論を覚えていること、つまり「判例を知っている」ことが重要であるという意味ではありません。短答式問題でも論文式問題でも、初めて見るような事例が出題されますが、「判例を知っている」だけではそれに対応できません。そこで重要となるのが、様々な事案を判例の立場から解決する能力、つまり「判例を使いこなす」能力なのです。
   「判例を使いこなす」ためには、判例がどのような理論構成を採っているのか、結論を導き出すにあたって判例がどのような事実を重視したのかを意識して学習することが必要です。上記の演習科目では、その点を徹底的に鍛えます。これにより、単に「判例を知っている」のではなく、「判例を使いこなす」レベルにまで学力を高めます。

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